
帯状疱疹・ワクチン予防接種について
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で起こる病気です。
水ぼうそうが治った後もウイルスは体内の神経に潜伏しており、加齢・疲労・ストレス・免疫力の低下などをきっかけに再度活動し、神経に沿って炎症を起こします。はじめはチクチクする痛みや違和感から始まり、その後、体の左右どちらかに帯状に赤い発疹や水ぶくれが現れるのが特徴です。
痛みが強くなるケースも多く、皮膚症状が治った後も痛みだけが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」に移行することがあります。
帯状疱疹は50歳頃から発症頻度が高まると言われており、誰にでも起こる可能性があります。
また、一度発症した方でも約6%は再発するという報告があり、予防は非常に重要です。
帯状疱疹ワクチン予防接種について
笛吹在宅クリニックでは、帯状疱疹の発症予防のために
「生ワクチン」と「シングリックス(不活化ワクチン)」
の2種類をご用意しています。
それぞれ特徴や効果等が異なりますので、年齢や体調、持病に合わせて最適な接種方法をご提案いたします。
帯状疱疹ワクチン予防接種 助成制度について
2025年より、当クリニックのある笛吹市をはじめ、一部の自治体では帯状疱疹ワクチン接種に対して助成制度が設けられています。
助成の内容は自治体ごとに異なりますが、以下のようなケースが一般的です。
● 対象となる方の例
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その年度に 65歳・70歳・75歳・80歳 など節目年齢を迎える方
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60〜64歳で特定の基礎疾患があり、免疫機能に障害があると認められる方
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任意接種として 50歳以上の方が助成対象になる自治体もあります
● ご注意ください
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助成内容や対象者は自治体によって大きく異なります
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助成を受けるには 事前申請が必要な場合があります
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予算状況により期間限定となる自治体もあります
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詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください
帯状疱疹ワクチン予防接種の際の注意点
ワクチンを受ける前に 過去の病歴などによって予防接種が適さない方もいます。必ず医師に相談しましょう。
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急性の病気にかかっている方
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接種予定のワクチンに対して アナフィラキシー反応を示したことがある方
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その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断した場合
接種の際はあらかじめご相談下さい。
接種をご希望の方へ

症状の状態や現在治療中のご病気によって、接種できるワクチンの種類が異なる場合があります。
そのため、まずは医師が診察のうえで最適なワクチンと接種時期をご提案いたします。
帯状疱疹ワクチンをご希望の方は、まずお電話にてペインクリニック外来のご予約をお願いいたします。
笛吹在宅クリニックでは、地域のみなさまが安心して日々を過ごせるよう、
予防医療にも力を入れています。お気軽にご相談ください。
